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湘南平塚下肢静脈瘤クリニックブログ

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秋好院長ブログ

第17回 平塚市民病院 市民健康講座

3/17 第17回 平塚市民病院 市民健康講座

「知ってますか、血管の病気 動脈瘤と静脈瘤」

は延期になりました。

 

3/17に平塚市民病院で開催予定でしたが、インフルエンザやコロナウィルスの流行のため不要不急のイベントは延期にしようということになりました。

流行が収まってから盛大に執り行いたいと思います。

 

今回のコロナウィルス肺炎は致死率は高くないようですが、防ぐにこしたことはありません。平塚市でも保健所を中心に医療機関全体で防疫に取り組んでいます。

 

収まらない流行はありません。どんな感染症でも流行はいつか収まります。

ピンチになったときが街や人々の本当の姿が試されるときです。どんなときでも弱者への同情やいたわりを忘れず、噂やデマに惑わされることなく理性的に行動しましょう。防疫はもちろん、流行収束後に禍根を残さないためには勇気を持って行動することが大事です。

下肢静脈瘤は何科を受診すればいいのか?

「下肢静脈瘤だとはわかっていたんだけど、どこを受診すればいいのかわからなかった、どこを受診すればいいのか?」という質問をよくいただきます。

 

結論から言うと、血管外科です。血管外科を受診すれば間違いはありません。なぜならば、過去50年にわたって日本の下肢静脈瘤を治療してきたのは血管外科医であり、日本の下肢静脈瘤治療の経験は血管外科に集積されているからです。ただし、血管外科医は極端に数が少ないので、皮膚科で相談するのがよいと思います。皮膚科では鬱滞性皮膚炎で困っている患者さんを沢山診ているので、その地域で良い治療をする血管外科医を知っていることが多いです。下肢静脈瘤は足が重だるくなるので、整形外科で相談しても良いと思います。

 

たいていの場合、いい血管外科医を紹介してくれますよ。

今年の目標:土曜日手術を始めます。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

これまでの当院の患者さんは高齢者中心でした。これは神奈川西部という高齢化の進んだ医療過疎圏のためと思われます。東京とはだいぶ異なるようです。

 

診療所運営に役立つヒントを探るために、同様に高齢化の進んだ韓国や台湾、逆に若年層の多いベトナムを長期休暇を利用して視察し、現地の事情に詳しい方々にいろいろとお話を伺いました。韓国の病院の配置などは病院へのアクセスに悩む神奈川西部の医療事情では参考になりました。また、台湾では少子高齢化の問題に社会全体として積極的に取り組み、妊婦や子連れの家族に対する配慮が日本よりよほど行き届いています。韓国や台湾とは逆に若年層の多いベトナムでは高度経済成長期に確立された日本の保険医療制度が本来想定していたであろう社会の姿を拝見することが出来ました。

 

詳しいことはここでは書ききれないので結論だけいうと、現役世代の患者にもっと利用しやすい医療環境を作らないといけないと思います。現在の日本の就労環境では、どうしても病気を治すのは定年後になりがちです。特に静脈瘤のように手術が必要な病気ではそれが顕著です。その結果として、重症化してから定年後にようやく手術をする羽目になるというのが今の静脈瘤治療の現実です。

問題解決の第一歩として現役世代の方が治療を受けやすいように土曜日の手術を開始することにしました。これまでも外来は行っていたのですが、手術までは手が回りませんでした。そのために現役世代の方が手術を受けることが出来ないケースがありました。この問題をまず解決したいと思います。

最初は月に1-2回限定でスタートして、軌道に乗ってからは可能であれば毎週としたいと思います。なんとかうまく運んで現役世代の方々が働きながらも医療を受けられるようにしたいです。

皮膚炎による色素沈着(黒ずみ)についての質問。

下肢静脈瘤による皮膚炎のための色素沈着(黒ずみ)についてのよくある質問をまとめてみました。

 

Q:下肢静脈瘤を放置していたら皮膚がただれて黒くなった。これは手術で良くなるのか?

A:少しずつ良くなっていきますが、とても時間がかかります。皮膚のただれはわりと早く良くなりますが、それでも一ヶ月は最低でかかります。黒ずみについては年単位でかかります。長年にわたり放置した超重症例では黒ずみはずっと残ることもあります。

 

Q:手術した後もただれていたところや黒ずみがチリチリする。

A:レーザーで焼いた血管はゆっくりと消えていきます。その間は違和感があることがあります。また、皮膚炎で皮膚がただれていたところは神経もやられていることがあります。皮膚炎のある重症例では広範囲かつ強くレーザーで焼くことが多いので、軽症例と比べて痛みがある印象です。

 

Q:すぐに良くならないのであれば手術をしたくない。放置したらどうなるか?

A:放置すると皮膚炎が進行します。最悪の場合には潰瘍といって皮膚に穴があきます。皮膚炎による黒ずみは進行し、足が真っ黒になることがあります。その段階になってから手術をしても治りますが、時間はもっともっとかかります。残念ですが、皮膚炎や潰瘍にまでなった場合にはすぐに良くなる方法はありません。そのなかで一番ましなのはレーザーでさっさと手術することであることがわかっています。

 

Q:潰瘍を放置すると下肢切断になるか?

A:きちんと手術をして正しい治療をすれば下肢切断になることはありません。

 

Q:皮膚炎や潰瘍になった静脈瘤があるが、高齢で他に病気もある。手術はできるのか?

A:皮膚炎や潰瘍のある患者の多くが高齢者であるのは残念ながら事実です。かつては手術が大変で、しかもこんなにみんなが長生きするとは想定していなかったので、寿命が解決してくれるだろうと放置することが多かったためです。また、家族の介護や仕事や他の病気を優先した結果として潰瘍になることも多いようです。専門医の立場から申し上げると、軽症で簡単に治せるものだけを治しても意味がありません。本当に治療が必要なのは重症例です。高齢で他の病気があっても、本人に治す気があるのであれば、専門医は手術を引き受けますし、実際に可能です。

 

一般の方にわかりやすいようにQ&A形式としました。論理的な説明の方がわかりやすい方は以下を参考にしてください。

 

下肢静脈瘤になると静脈圧が亢進し、赤血球が血管外に漏出します。漏出した赤血球は崩壊し、ヘモグロビンはヘモジデリンとして皮膚に沈着します。このヘモジデリンを貪食するために白血球が放出する細胞傷害性物質などによって皮膚炎となり、かゆみが生じます。静脈圧亢進で微小循環も障害されていることもあり、皮膚炎になっている箇所では創傷治癒が遅延しているので、皮膚炎によるかゆみを掻き壊したり打撲や虫さされが生じた際には容易に潰瘍となります。

下肢静脈瘤の症状の多くは静脈圧亢進によって生じますが、その客観的指標のひとつがヘモジデリンの沈着すなわち色素沈着です。かつては寿命が70歳程度であることを想定して、放置することが可能でしたが、現在の超高齢化社会では90歳になってから潰瘍を生じることも珍しくありません。潰瘍を有する高齢者の多くで過去に受診歴があり、「静脈瘤は死なないから足が真っ黒になるまで放置しておけばいい」という類のことを言われています。ただ、この考えは現在の医療水準や患者側の要求水準を考えると正しいとは言えない。その時代はそれでよかったと同じ医師として理解できますが、自分の経験ではほぼまちがいなく患者はその医師をよくは思っていないです。時代が異なれば医療も異なるのでやむをえないのですが、潰瘍になった人からすれば恨む気持ちもわからないでもないし、実際に可哀想です。

下肢静脈瘤のすべてを治療する必要はありませんし、緊急性もないことが多いのですが、皮膚炎がある場合は別です。皮膚炎がある場合にはきちんとした治療を受けましょう。また、皮膚炎は進行するので、肝機能障害などの軽微な他疾患があっても治療はすべきと考えます。他疾患が簡単に治るようなケースであれば先に他疾患を治してからでもいいですし、皮膚炎が多少悪くなっても手術で一気に挽回できます。肝機能障害などの慢性疾患であれば待っていても状況は改善しないので先に手術をして皮膚炎の進行を止めることを優先すべきでしょう。

手術見学

今日は技術交流のための手術見学を受け入れました。これまでにも何回か引き受けたことがあります。

もちろん同じ血管外科医師ですし、患者様の事前了解は頂いています。(一般の方の見学は受け付けていません。)

 

病院、医院同士で技術交流のための見学は一般的で、そうやってよりよい治療が広がっていき、医療の地方格差が解消されていきます。

ビデオでいいじゃないか、という意見もあるかと思いますが、手術は肉体労働ですから手や腕の使い方なども見ますし、どのように道具が配置されているかなども重要です。そういうのはビデオには写っていません。私自身も飛行機で金沢や松山にまで伺ったこともありますし、偉い先生のカバン持ちでお邪魔したこともあります。そういった経験が今の医療に生かされています。

 

手術見学とは話が異なりますが、医学部を卒業したてのフレッシュマンの頃に当時のご高齢の患者様から「あんた、私の体でしっかり勉強しなさいよ」と言われたことを思い出しました。そういう方はたくさんいました。シミュレーターやビデオがない時代でしたので、本と患者さんから学ぶしかなかった時代です。新米だとわかっていても面子を立ててくれて、上司に怒鳴られた後にカーテンの陰でそっと慰めてくれたり、大部屋のおばちゃん達のアイドルになったりとか。よほど頼りなかったんですね、僕は。。。ほとんど毎日のように上司に怒られていましたが、病院に行くことが辛いと思ったことはなかったです。そうやって可愛がってくれるおじいちゃんやおばあちゃんに迷惑はかけられん、と頑張ったのを思い出しました。

 

ほとんどの方が鬼籍に入られていると思いますのでお礼することは叶わないのですが、今の姿をみたら少しは喜んでくれるかな、とふと思いました。

 

クリニック概要

医院名 湘南平塚下肢静脈瘤クリニック
診療科目 内科・血管外科
住所 〒254-0043
神奈川県平塚市紅谷町14-20 FT共同ビル3F
TEL JR東海道・湘南新宿線「平塚駅」北口・西口より
徒歩3分
電話 0463-74-6694
休診日 日曜日、祭日、土曜日午後
診療時間 日・祝
9:00~
12:00
13:00~
18:00

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