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湘南平塚下肢静脈瘤クリニックブログ

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秋好院長ブログ

血栓と静脈瘤

最近、静脈瘤内に血栓ができた人を多く拝見するようになりました。

酷暑とstay homeの影響と思われます。

 

血栓ができる要因として主に以下の3つが挙げられます。

1.血流の停滞

2.血液の性質の変化

3.血管壁の性質の変化

 

このうちstay homeによる運動不足は1に影響を与え、酷暑による脱水は2に影響を与えます。

予防法・対処法としては弾性ストッキングや足踏みなどで血流停滞の防止、飲水による脱水予防が効果的です。

 

適切な弾性ストッキングの購入は弾性ストッキングコンダクターの指導が必要ですが、通販サイトでの購入でも構いません。

サイズが多少違っていたとしても、履かないよりはマシです。

 

飲水量としてはペットボトル一本を常に持ち歩くようにして、汗をかいたときや喉が乾いた時に適宜飲むようにしましょう。

これも正確には体格や心機能などによって必要量が変わるのですが、飲まないよりはマシです。また、心不全や腎不全などで飲水制限を主治医に指示されている場合は主治医に相談しましょう。

 

血栓ができた時の症状は硬いしこり、激痛、足の腫れが主です。そのような場合には血管外科を受診して相談しましょう。

すぐに手術する必要がなくても、今後のことを考えると手術した方がいい場合もあります。

通勤時の足のだるさと下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は高齢女性に多い病気であるのは事実ですが、現役世代の男性でもなることは多いです。

その際に問題となる症状は通勤時の足のだるさです。

 

現役世代の男性は筋力を保っていますので、下腿の筋肉ポンプは正常に機能します。

ただし、通勤中は立位や座位でじっとしているため、筋肉ポンプは作動しません。このため、通勤中は足のだるさが出やすいと考えられます。

帰宅時には特にこの症状が辛くなるようです。これは静脈瘤に共通した症状で、夕方になると足のだるさ、重さ、むくみが強くなります。

 

対処方法としては以下の2つが考えられます。

 

1.通勤時の弾性ストッキング着用

筋肉ポンプの働きをサポートするためのものです。ハイソックスタイプで十分です。コットンの黒色やネイビーを履けばロングホーズ靴下と見分けがつきませんので、スーツ着用時でも問題はないと思います。

とりあえずの症状緩和や進行抑制には有効と思われます。

 

2.レーザー手術

弾性ストッキングは簡便な対処法ですが、あくまでも症状緩和と進行抑制であり、原因の解決には全くなりません。

完全に解決するためにはいつかは手術が必要になると思います。その場合はレーザー手術が現実的です。

15分程度の日帰り手術で翌日から仕事可能、術後の通院は二回のみですので、現役世代でも問題ありません。

 

仕事で忙しいとは思いますが、いつまでも様子を見ているのは賢明ではないと思います。

当院では潰瘍症例や重症皮膚炎症例を多く治療していますが、仕事が忙しくて放置してしまっていたということが多いように感じます。

健康第一はもちろんですが、潰瘍になってしまうと治療期間も長期化しますので仕事にも影響してきます。

足のだるさ程度であれば、たいていの場合はあっさりと治療が終了してしまうので、生活にはそれほどの支障はないようです。

 

現在の高齢者で重症皮膚炎や潰瘍例が多いのは、なかなか休めなかった時代背景もあると思います。

同じことを繰り返さないためにも早めに治療して潰瘍にはならないようにしてほしいと思います。

オンライン診療を開始しました。

5/8よりメールによるオンライン診療を開始しました。もちろん保険診療です。

 

必要な写真や事項を添付・記載して下記メールアドレスにメールを送付してください。

<アドレス>

info@shv-clinic.com

 

<必要事項>

住所のわかる身分証明証の写真(運転免許証など)

保険証の表面と裏面の両方の写真

静脈瘤の写真

氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号(自宅、携帯)、症状の経過を箇条書きで簡潔に記載。パソコンからの別メールでも可です。

 

<やり方>

1.スマホで身分証明証、保険証の裏表を撮影。

2.下肢静脈瘤を撮影

3.必要な写真を添付したメールをスマホから上記アドレスに送付。

4.氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号(自宅、携帯)、症状の経過を箇条書きで簡潔に記載したメールをスマホから送付。文章のタイプが楽ならパソコンからでもOK。

5.数営業日で返事が来るのでメールでやり取り。支払いの案内に従って会計。

 

現在、メールアドレスが自動入力されるQRコード等を記載したオンライン診療のためのページを作成中です。もう少しお待ちください。

 

 

下肢静脈瘤は何科を受診すればいいのか?

「下肢静脈瘤だとはわかっていたんだけど、どこを受診すればいいのかわからなかった、どこを受診すればいいのか?」という質問をよくいただきます。

 

結論から言うと、血管外科です。血管外科を受診すれば間違いはありません。なぜならば、過去50年にわたって日本の下肢静脈瘤を治療してきたのは血管外科医であり、日本の下肢静脈瘤治療の経験は血管外科に集積されているからです。ただし、血管外科医は極端に数が少ないので、皮膚科で相談するのがよいと思います。皮膚科では鬱滞性皮膚炎で困っている患者さんを沢山診ているので、その地域で良い治療をする血管外科医を知っていることが多いです。下肢静脈瘤は足が重だるくなるので、整形外科で相談しても良いと思います。

 

たいていの場合、いい血管外科医を紹介してくれますよ。

皮膚炎による色素沈着(黒ずみ)についての質問。

下肢静脈瘤による皮膚炎のための色素沈着(黒ずみ)についてのよくある質問をまとめてみました。

 

Q:下肢静脈瘤を放置していたら皮膚がただれて黒くなった。これは手術で良くなるのか?

A:少しずつ良くなっていきますが、とても時間がかかります。皮膚のただれはわりと早く良くなりますが、それでも一ヶ月は最低でかかります。黒ずみについては年単位でかかります。長年にわたり放置した超重症例では黒ずみはずっと残ることもあります。

 

Q:手術した後もただれていたところや黒ずみがチリチリする。

A:レーザーで焼いた血管はゆっくりと消えていきます。その間は違和感があることがあります。また、皮膚炎で皮膚がただれていたところは神経もやられていることがあります。皮膚炎のある重症例では広範囲かつ強くレーザーで焼くことが多いので、軽症例と比べて痛みがある印象です。

 

Q:すぐに良くならないのであれば手術をしたくない。放置したらどうなるか?

A:放置すると皮膚炎が進行します。最悪の場合には潰瘍といって皮膚に穴があきます。皮膚炎による黒ずみは進行し、足が真っ黒になることがあります。その段階になってから手術をしても治りますが、時間はもっともっとかかります。残念ですが、皮膚炎や潰瘍にまでなった場合にはすぐに良くなる方法はありません。そのなかで一番ましなのはレーザーでさっさと手術することであることがわかっています。

 

Q:潰瘍を放置すると下肢切断になるか?

A:きちんと手術をして正しい治療をすれば下肢切断になることはありません。

 

Q:皮膚炎や潰瘍になった静脈瘤があるが、高齢で他に病気もある。手術はできるのか?

A:皮膚炎や潰瘍のある患者の多くが高齢者であるのは残念ながら事実です。かつては手術が大変で、しかもこんなにみんなが長生きするとは想定していなかったので、寿命が解決してくれるだろうと放置することが多かったためです。また、家族の介護や仕事や他の病気を優先した結果として潰瘍になることも多いようです。専門医の立場から申し上げると、軽症で簡単に治せるものだけを治しても意味がありません。本当に治療が必要なのは重症例です。高齢で他の病気があっても、本人に治す気があるのであれば、専門医は手術を引き受けますし、実際に可能です。

 

一般の方にわかりやすいようにQ&A形式としました。論理的な説明の方がわかりやすい方は以下を参考にしてください。

 

下肢静脈瘤になると静脈圧が亢進し、赤血球が血管外に漏出します。漏出した赤血球は崩壊し、ヘモグロビンはヘモジデリンとして皮膚に沈着します。このヘモジデリンを貪食するために白血球が放出する細胞傷害性物質などによって皮膚炎となり、かゆみが生じます。静脈圧亢進で微小循環も障害されていることもあり、皮膚炎になっている箇所では創傷治癒が遅延しているので、皮膚炎によるかゆみを掻き壊したり打撲や虫さされが生じた際には容易に潰瘍となります。

下肢静脈瘤の症状の多くは静脈圧亢進によって生じますが、その客観的指標のひとつがヘモジデリンの沈着すなわち色素沈着です。かつては寿命が70歳程度であることを想定して、放置することが可能でしたが、現在の超高齢化社会では90歳になってから潰瘍を生じることも珍しくありません。潰瘍を有する高齢者の多くで過去に受診歴があり、「静脈瘤は死なないから足が真っ黒になるまで放置しておけばいい」という類のことを言われています。ただ、この考えは現在の医療水準や患者側の要求水準を考えると正しいとは言えない。その時代はそれでよかったと同じ医師として理解できますが、自分の経験ではほぼまちがいなく患者はその医師をよくは思っていないです。時代が異なれば医療も異なるのでやむをえないのですが、潰瘍になった人からすれば恨む気持ちもわからないでもないし、実際に可哀想です。

下肢静脈瘤のすべてを治療する必要はありませんし、緊急性もないことが多いのですが、皮膚炎がある場合は別です。皮膚炎がある場合にはきちんとした治療を受けましょう。また、皮膚炎は進行するので、肝機能障害などの軽微な他疾患があっても治療はすべきと考えます。他疾患が簡単に治るようなケースであれば先に他疾患を治してからでもいいですし、皮膚炎が多少悪くなっても手術で一気に挽回できます。肝機能障害などの慢性疾患であれば待っていても状況は改善しないので先に手術をして皮膚炎の進行を止めることを優先すべきでしょう。

クリニック概要

医院名 湘南平塚下肢静脈瘤クリニック
診療科目 内科・血管外科
住所 〒254-0043
神奈川県平塚市紅谷町14-20 FT共同ビル3F
TEL JR東海道・湘南新宿線「平塚駅」北口・西口より
徒歩3分
電話 0463-74-6694
休診日 日曜日、祭日、土曜日午後
診療時間 日・祝
9:00~
12:00
13:00~
18:00

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