巻き爪とは
巻き爪とは、足爪の両端先端部が、大きく内側に湾曲した状態を言います。負担の掛かりやすい親指の爪がこの状態になることが多く、爪を深く切り過ぎたり、先の細い窮屈な靴を長時間履き続けたりすることが原因で起こります。また、爪が指の肉に食い込んで強い痛みが生じたり、場合によってはジュクジュクした肉が盛り上がったりすることがあります。爪は深爪にならないように注意し、窮屈な靴を履かないことが大切です。
巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込んでいき、次第に炎症や痛みを引き起こすようになります。これが陥入爪です。さらに、曲がった爪に巻き込まれた皮膚が化膿してしまい、歩くことが困難になるケースさえあります。
また、巻き爪の痛みから足をかばおうと、いつもとは違った歩き方をしてしまうために、足首や膝、腰にも負担が掛かり、捻挫や膝痛、腰痛の原因になったりもします。
そのため、巻き爪は単に「見た目が悪くなってしまうだけのこと」などと安易に考えず、きちんと治療することが大切です。
当クリニックでは、専用のワイヤーを使った治療を行っております(保険外)。
マチワイヤーによる治療
超弾性ワイヤー(マチワイヤー)を使用し、湾曲した爪を徐々に広げ、矯正していく方法です。爪の先の両端の白い部分に穴を開けた後、形状記憶合金のワイヤー(超弾性ワイヤー)を通すだけという簡単な方法です。ワイヤーの装着自体は数分で完了します。ワイヤーを装着した時点からほぼ無痛で、装着した当日から入浴も可能です。その他の日常生活上の制限もほとんどありません。ただし、少しずつ矯正を進めていく治療法ですので、4~6週毎にワイヤーを入れ替える必要があります。また、爪の変形の度合いによっては、完治までに3~8ヶ月程度かかるケースがあります。
VHOワイヤー療法
巻き爪(陥入爪)でお悩みの方は深爪になっているケースが多く、ある程度爪が伸びるまでワイヤー矯正が行えない場合があります。しかし、VHOワイヤー療法なら、爪溝に掛ける方法なので、深爪になっていてもワイヤーによる矯正が可能です。