男性型脱毛症について
男性の薄毛は、「男性型脱毛症」(AGA:androgenetic alopecia)、通称「薄毛症」と呼ばれ、思春期以降に始まって徐々に進行する、男性では最もよく見られる脱毛症です。前頭部と頭頂部の毛髪が軟毛化して細く短くなり、最終的には頭の生え際が後退し、頭頂部の毛髪が失われることが特徴で、日本の成人男性の4人に1人くらいが薄毛症と言われます。薄毛症は、遺伝や男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れなどが主な原因と考えられています。
薄毛症は進行性の脱毛症であり、何もせずに放っておくと、毛髪の数は次第に減っていきますので、早めのケアが大切です。
治療薬について
当クリニックでは、「プロペシア」や新薬「ザガーロ」を使用し、薄毛症の治療を行います。
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは、その含有成分である「フィナステリド」が、脱毛作用の強い男性ホルモンとして知られるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する還元酵素2型5αリダクターゼの働きを抑制して発毛を促進し、毛根を深く、髪を太くしてくれます。プロペシアは、AGA医療を行っている医療機関だけで入手の可能な医薬品です。
ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロとは、グラクソ・スミスクライン(GSK)社が製造販売する「デュタステリド」配合のAGA治療薬です。1日1回の服用で、食事の影響は受けません。保険は適用されませんので、自由診療となります。AGAに効果が大きいとされていたフィナステリド(プロペシア)と同系統の薬ですが、その発毛効果はフィナステリドの約1.6倍と言われており、薄毛に悩む日本人の期待を集めています。プロペシアで効果が実感できなかった人も、ザガーロに切り替えることで発毛する可能性があります。
毛髪の悩みのいろいろ
- 家族に髪の薄い人がいて、自分も薄くなるのではないかと心配だ
- 最近、抜け毛が気になる
- 10代後半から毛髪が抜け始め、髪が薄くなってきた
- 額(ひたい)の生え際が後退してきた
- 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた
- 細くて短い髪の毛が多くなり、髪のハリやコシが無くなった
など