秋好院長ブログ
足の痛みと静脈瘤 その1
投稿日:2018年10月11日 カテゴリー:下肢静脈瘤について
静脈瘤があると足が痛くなることがあります。
多くの場合で以下のようなタイプ・表現の痛みです。
#1足がだるい。足が重い。
#2ずっと立っていると足がじんじんしてくる。
#3夜中や早朝に足がつる。
このような痛みは静脈瘤による足の痛みとしては典型的なものであり、手術をすると高確率で改善します。
#1、#2の痛みについては静脈瘤による足の痛みとして理屈があっており、手術をすると良くなることが多いです。現役世代で他に病気がない方はかなりスッキリとするようです。ただし、近年は高齢化社会を反映して、他に病気を持っていたり、病気とまでは言えなくても年齢による筋力の低下や関節の痛みなどがあってすっきりと良くならないケースも残念ながらあります。
#3の足のつりは静脈瘤特有の症状です。手術をすると夜中に起きなくなるため大変に感謝されます。
さて、問題なのは静脈瘤以外で足に痛みをきたす病気が他にあるか、ということです。
結論から言うと、あります。しかも、結構な確率で重なっていることがあります。
このような場合には症状を聞いて、見分けていく必要があります。その上で順序付けをして治していくことになります。
2018年度のインフルエンザワクチンについて
投稿日:2018年10月5日 カテゴリー:インフルエンザ
10月1日よりインフルエンザワクチン接種を開始しました。
以下に簡単にまとめましたので参考にしてください。
#平塚市、秦野市、伊勢原市の公費接種が可能。
#自己負担での接種は2700円。
#インフルエンザワクチンについては電話での完全予約制。
インフルエンザワクチンについては供給不足等による混乱を避けるために電話での完全予約制とします。二週間先まで予約が可能です。
ワクチンの供給が不安定な場合にはネット予約や飛び込みでの接種はお断りする場合があります。ご了承ください。
暑さと静脈瘤
投稿日:2018年9月20日 カテゴリー:お知らせ, 下肢静脈瘤について
今年の夏は暑かったですね。と思っていたら急に涼しくなりました。
さて、今回は暑さと静脈瘤の関係です。
夏になると静脈瘤の患者さんが静脈瘤クリニックに殺到します。
皮膚炎や足のだるさなどもやや増悪する印象です。もしかしたら温度上昇による血管拡張なども関係あるのかもしれません。ただし、これについては科学的解明が済んでいないので断言はできません。
一番わかり易い理由は、半ズボンやスカートになると他人に指摘されることが増えるためです。自分ではいくら気にしていなくても、他人様に言われると嫌なものです。
それでは、静脈瘤の手術に一番良い季節はいつでしょうか?これは断言できますが、秋冬です。
当たり前ですが、手術の後にはガーゼや包帯を巻きます。静脈瘤手術の場合には弾性包帯や弾性ストッキング(着圧ストッキング)を使用します。暑いときにはこれが蒸れるんです。それで痒くなることが多いです。ところが涼しくなるとこれがほぼゼロになる。
昨年度はストッキングや包帯の蒸れが高率にありました。そのため、当院の超優秀(本当に!)な看護師二人が研究と改善を重ねて、ほとんど蒸れない方法を確立しました。ただし、それでも今年の夏の暑さは特別で2−3割程度は蒸れがありました。やはり自然には勝てませんと実感しました。
夏の外来でも、休みの事情や潰瘍や皮膚炎など重症で早急にやる必要がある場合を除いて、なるべくは秋冬に手術を受けるように勧めています。1−2月の手術なんか最高です。全く蒸れないし、ストッキングや包帯が温かくてありがたいと言う人すらもいらっしゃいます。
せっかく受診したのになんでそんなにわざわざ待たせるんだと苦情を言われることもあります。お気持ちもよくわかりますが、17年間にわたり、何千人〜何万人も診てきた経験で良かれと思って申し上げていることです。(逆に重症の患者さんで無自覚の方には、蒸れるけどすぐにやったほうがいいとはっきりと申し上げています。)
というわけで、涼しくなって他人様に言われなくなったり、楽になったからとほっておかずにきちんと受診しましょう。重症化してから慌てて手術をするよりも、手術をされる方もする方もはるかに楽です。
ようやく涼しくなってきましたね。
投稿日:2018年8月29日 カテゴリー:日記
ようやく涼しくなってきました。
今年の夏は異常でした。普通に通勤すると汗ぐっしょりになるので、毎朝5時に起きて涼しいうちの6時過ぎには出勤していました。一人でサマータイムです。出勤すると最初に冷房を入れました。そうすると8時半頃に出勤するスタッフが暑い思いをしなくて済むので気持ちよく働いてもらえます。
これってハーバードで身につけた発想なんです。アメリカ人は残業しない、長時間働かないと言いますが、実際にはそんなことはありません。彼らは本当によく働きます。朝の5時とか6時から仕事をしているのはざらです。一方で、だらだらとは残業はしません。夕方以降は家族の時間だからです。(夜12時まで働いている人も居ます。)
また、リーダーほどよく働きます。朝早くから来て、部下が働きやすくなるように心を砕きます。それを見せないし、同じことを部下には強要しません。それは70代や80代のとんでもなく偉い教授もそうでした。年功序列でふんぞりかえって無茶難題を振り分けるのではなく、チームのために働いてチーム力を最大化できる人がリーダーに選ばれて、そのような人が長く活躍するようです。
もちろん、アメリカにも嫌な人や上司はいます。それも結構たくさんいます。
深夜3時や早朝にメールが来て、寝ていて返事できないと矢継ぎ早に催促のメールをよこす上司もいました。
まあ、真似しなければいいだけの話です。
働き方改革というのはそういうことなのではないかと勝手に思っています。
残業代などのお金の問題だけではなく、きちんとチームワークができる人がリーダーになること、無茶な仕事をしないことが大事だと勝手に解釈しています。
今年の夏は暑かったけど、そういうことを思い出して、小さな気配りを続けるいいきっかけにはなりました。
まだまだ改善の余地はあるけれど、少しづつそういうことを積み重ねていきたいですね。