秋好院長ブログ
オンライン診療を開始しました。
投稿日:2020年5月18日 カテゴリー:お知らせ, よくある質問, 下肢静脈瘤について, 冷え症について, 腹部大動脈瘤について, 血管外科について, 足のむくみ, 閉塞性動脈硬化症について
5/8よりメールによるオンライン診療を開始しました。もちろん保険診療です。
必要な写真や事項を添付・記載して下記メールアドレスにメールを送付してください。
<アドレス>
info@shv-clinic.com
<必要事項>
住所のわかる身分証明証の写真(運転免許証など)
保険証の表面と裏面の両方の写真
静脈瘤の写真
氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号(自宅、携帯)、症状の経過を箇条書きで簡潔に記載。パソコンからの別メールでも可です。
<やり方>
1.スマホで身分証明証、保険証の裏表を撮影。
2.下肢静脈瘤を撮影
3.必要な写真を添付したメールをスマホから上記アドレスに送付。
4.氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号(自宅、携帯)、症状の経過を箇条書きで簡潔に記載したメールをスマホから送付。文章のタイプが楽ならパソコンからでもOK。
5.数営業日で返事が来るのでメールでやり取り。支払いの案内に従って会計。
現在、メールアドレスが自動入力されるQRコード等を記載したオンライン診療のためのページを作成中です。もう少しお待ちください。
4月から手術費用が安くなりました。
投稿日:2020年4月3日 カテゴリー:お知らせ, 下肢静脈瘤について
4月1日付けの診療報酬改定で下肢静脈瘤に対するレーザー治療の診療報酬(価格)が大きく下がりました。
自己負担3割の方では窓口で窓口負担目安は次のようになります。
3月まで
片足手術 50000円前後、両足手術 100000円前後 (薬局での薬代は別)
4月から
片足手術 40000円前後、両足手術 70000円前後 (薬局での薬代は別)
両足手術では3万円も下がるので現役世代の方には大変な朗報と言えます。
また、グルー手術も4月から健康保険で受けることができるようになりました。
ただし、グルー手術はレーザー手術より高額になります。
片足手術で50000円前後、両足手術で100000円前後の窓口負担となります。(自己負担3割の場合)
グルー手術とレーザー手術で30000円の違いがあるわけですが、それだけの価値が現時点であるかというと、率直に申し上げて不明です。
旧式のレーザーや高周波治療よりはよいとは思いますが、細径ファイバーによる最新式レーザーと比べると優位性はないと考えています。
グルー治療については様子を見ながら行っていくのがよいと思います。
下肢静脈瘤と男女差
投稿日:2020年2月21日 カテゴリー:下肢静脈瘤について
下肢静脈瘤は女性に多いと一般には言われています。教科書でもそう書いてありますし、NHKの医療番組でもそのように説明されていたとのことです。
昔はそうだったけど、そうでもなくなっているというのが現場の実感です。
昔は女性が6人ぐらいの子供を生むのはざらでした。妊娠・出産は静脈瘤発生のリスクファクターですので妊娠・出産の回数が増えれば当然ながら静脈瘤発生のリスクは上昇します。現在は少子化で出産や妊娠の回数はぐっと少なくなりました。その分だけ静脈瘤発生のリスクは減ったと思われます。
次に男性側の要因です。一言でいうと半ズボンです。30年前は社会人の男性が普段着として半ズボンを履くことは珍しかったと記憶しています。また、20年前ぐらいの高齢男性は「どうせ長ズボンだから別にいいよ」と手術を希望しない方も多かったですし、そもそもが他人に指摘されない、あるいは恥ずかしがってずっと長ズボンで隠していることも多かった。今は夏になるとみんな半ズボンです。その分だけ受診するようになったと感じます。
男女側それぞれの要因で、発生頻度の男女差がなくなりつつあると感じます。ただ、静脈瘤と自覚して外来に来る人だけをカウントしていますので、実際のところは誰にもわかりません。潜在的には逆転しているのかもしれないし、やっぱり女性の方がずっと多いのかもしれません。
治療する側からすると、どっちでもいいというのが本音です。男性だからといって治療を恥ずかしがる理由はないので、堂々と受診すればいいし、女性だからといってなんでもかんでも治す必要はないです。困っていることに男女は関係ないよ、と思います。
下肢静脈瘤は何科を受診すればいいのか?
投稿日:2020年2月8日 カテゴリー:下肢静脈瘤について, 血管外科について
「下肢静脈瘤だとはわかっていたんだけど、どこを受診すればいいのかわからなかった、どこを受診すればいいのか?」という質問をよくいただきます。
結論から言うと、血管外科です。血管外科を受診すれば間違いはありません。なぜならば、過去50年にわたって日本の下肢静脈瘤を治療してきたのは血管外科医であり、日本の下肢静脈瘤治療の経験は血管外科に集積されているからです。ただし、血管外科医は極端に数が少ないので、皮膚科で相談するのがよいと思います。皮膚科では鬱滞性皮膚炎で困っている患者さんを沢山診ているので、その地域で良い治療をする血管外科医を知っていることが多いです。下肢静脈瘤は足が重だるくなるので、整形外科で相談しても良いと思います。
たいていの場合、いい血管外科医を紹介してくれますよ。
今年の目標:土曜日手術を始めます。
投稿日:2020年1月4日 カテゴリー:下肢静脈瘤について, 当院での治療例
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
これまでの当院の患者さんは高齢者中心でした。これは神奈川西部という高齢化の進んだ医療過疎圏のためと思われます。東京とはだいぶ異なるようです。
診療所運営に役立つヒントを探るために、同様に高齢化の進んだ韓国や台湾、逆に若年層の多いベトナムを長期休暇を利用して視察し、現地の事情に詳しい方々にいろいろとお話を伺いました。韓国の病院の配置などは病院へのアクセスに悩む神奈川西部の医療事情では参考になりました。また、台湾では少子高齢化の問題に社会全体として積極的に取り組み、妊婦や子連れの家族に対する配慮が日本よりよほど行き届いています。韓国や台湾とは逆に若年層の多いベトナムでは高度経済成長期に確立された日本の保険医療制度が本来想定していたであろう社会の姿を拝見することが出来ました。
詳しいことはここでは書ききれないので結論だけいうと、現役世代の患者にもっと利用しやすい医療環境を作らないといけないと思います。現在の日本の就労環境では、どうしても病気を治すのは定年後になりがちです。特に静脈瘤のように手術が必要な病気ではそれが顕著です。その結果として、重症化してから定年後にようやく手術をする羽目になるというのが今の静脈瘤治療の現実です。
問題解決の第一歩として現役世代の方が治療を受けやすいように土曜日の手術を開始することにしました。これまでも外来は行っていたのですが、手術までは手が回りませんでした。そのために現役世代の方が手術を受けることが出来ないケースがありました。この問題をまず解決したいと思います。
最初は月に1-2回限定でスタートして、軌道に乗ってからは可能であれば毎週としたいと思います。なんとかうまく運んで現役世代の方々が働きながらも医療を受けられるようにしたいです。