秋好院長ブログ
スギ花粉免疫療法を行う時期
投稿日:2017年8月2日 カテゴリー:お知らせ, 免疫療法
Q:スギ花粉免疫療法を行う時期はいつがいいですか?
A:今でしょ!
古いネタですね。かなりベタです。なんのひねりもありません。
書いていて自分で恥ずかしくなりました。
ここからは真面目な話です。
免疫療法によるスギ花粉症治療にはそれなりの時間がかかります。
免疫療法ではスギ花粉に対する免疫寛容導入を試みるわけですが、放射線や化学療法などによる骨髄破壊を除いて、免疫寛容を即時導入する方法は現時点ではありません。
外来で安全に行うためには少量から徐々に慣らしていく必要があります。少なくとも半年はかかると思ってください。
スギ花粉が飛び始める時期から余裕をもって逆算すると「今でしょ」なのです。
スギ花粉が飛び始めてスギ花粉症になってから導入を試みてもまず効果はありません。
むしろスギ花粉症を増悪させる恐れがあります。
効果がないとなると健康保険の問題も生じるかもしれません。日本の保険医療では「安全でかつ確実な効果が期待される医療行為」しか認められないことが多いためです。
というわけで、真面目に「今でしょ」なのです。