秋好院長ブログ
静脈瘤の血管を焼いても大丈夫なの? その1
投稿日:2018年4月27日 カテゴリー:下肢静脈瘤について, 足のむくみ
表題は下肢静脈瘤の手術を考えている患者さんの多くから聞かれる質問です。
結論から言えば、大丈夫です。問題ありません。
以前にも述べたように下肢静脈瘤の本態は伏在静脈の逆流です。伏在静脈が逆流して足に溜まった血液が逃げ場を求めて皮膚表面の血管に流れ込んで、血管が膨らむことによって外からも見えるようになります。
下肢静脈瘤の手術では表面の血管も処理しますが、この伏在静脈を焼いたり(レーザー手術)、抜いたり(ストリッピング術)することによって大元を絶ちます。この伏在静脈を無くしてしまうことに一般の方は不安を覚えるようです。「伏在静脈を流れていた血液はどうなるの?」と思うようです。
これは全く問題ありません。そのために事前に超音波検査をすることが決められています。
これは下肢静脈瘤の成り立ちから考えるとわかりやすいです。きちんと書くと長くなるのでその理由はその2,その3で述べます。