秋好院長ブログ
コロナ流行下におけるダイエットについて
投稿日:2020年11月19日 カテゴリー:下肢静脈瘤について
先日、静脈瘤再発と肥満について説明しました。一方で、コロナ流行下においてダイエットをすることは勧めません。
実際、私自身もしていません。緊急事態宣言発令とともに意図的に炭水化物を多めに摂取し、体重を増やしています。おかげでズボンがきついです。
免疫力を維持するためです。
コロナ予防のためには、マスクも三密回避も大事だけど、最も大事なのは自己管理です。
コロナ期間でもダイエットを勧めているのは150cmで80Kgなど明らかな肥満例です。そういった方には減量を勧めた方がメリットも大きく、stay homeで食べ過ぎ飲み過ぎには注意してほしいと伝えています。
下肢静脈瘤も大事だけど、コロナ予防も大事です。下肢静脈瘤の進行予防はひとまずおいといて、まずはコロナ対策に注力したほうがよいと思います。
下肢静脈瘤は手術が必要になっても手術時間はせいぜい15分程度で終了しますのご安心ください。
再発を予防するには
投稿日:2020年11月2日 カテゴリー:下肢静脈瘤について
静脈瘤再発を予防するために患者にできることはないか、とよく聞かれます。
結論から言うと、減量、減量、減量、です。
静脈瘤診療20年の個人的経験からも、臨床研究においても、肥満は静脈瘤再発の原因として挙げられます。
静脈瘤発生には立ち仕事という環境要因や家族歴などもありますが、不景気のこの世の中で静脈瘤のために転職なんて現実的ではないし、家族性があるからといって親兄弟の静脈瘤を治しても自分の再発がなくなるわけではありません。
弾性ストッキングを履き続けることで再発が減少する可能性は否定できませんが、はるかに涼しい北欧やカナダならともかく、日本の酷暑で履き続けるなんてことは現実的ではないと思います。
「患者にできること」と言ったら、減量しかないのも事実なのです。
具体的には身長(cm)から100を引いたぐらいに抑えるようにしましょう。150cmなら50kg、160cmなら60kgです。厳密な標準体重とは異なりますが、減量を実行に移すにはわかりやすさも大事です。
静脈瘤再発のリスクとなるような肥満では静脈瘤再発リスクだけでなく、脂肪肝や動脈硬化等のリスクも高くなります。
何はともあれ、減量を始めてみましょう。