秋好院長ブログ
感動にレベルもラベルもない。
投稿日:2018年3月10日 カテゴリー:日記
表題はバブル時代に一世を風靡した映像作家のお言葉です。
これはまさにその通りだなあと実感しています。
血管外科医の守備範囲・手術は大動脈瘤の破裂という超緊急手術から下肢静脈瘤の日帰り手術までに及びます。ある時は説明もそこそこにせっかちに手術室に運んで緊急手術をする一方で、ある時はお年寄りの足の悩みに耳を傾けます。(たまにせっかちの血が騒いで後悔します。すみません。)
当然ですが、医療は救命優先です。大動脈瘤の破裂と下肢静脈瘤の日帰り手術のどちらを優先するかといえば、破裂の手術です。
一方で、手術が終わった時の患者の喜びにはそれほどの差はないのが実感です。命拾い「まで」した人も足が軽くなった「だけ」の人も精一杯感謝してくれます。そこにはレベルの違いはないのです。
また、手術「まで」受けた人も話を聞いてもらった「だけ」の人も同じように感謝してくれます。
せっかちな私をフォローして患者さんの悩みに耳を傾ける看護師・医療事務の支えがなければクリニックは成立しません。
感謝・感動にラベルはないことを優秀なスタッフから教わりました。スタッフと日々を過ごすなかでつくづくそう思います。
医療従事者として秀でているだけでなく、生活者としての知恵に優れた人達だと思います。
毎日が勉強ですね。