秋好院長ブログ
スリムな方のレーザー治療
投稿日:2017年6月1日 カテゴリー:下肢静脈瘤について, 当院での治療例
当院で治療した例です。
この患者様はとてもスリムな方です。皮下脂肪があまりありません。このようなケースでは注意してレーザー治療を行わないと皮膚に火傷をおこしてしまいます。
CTを撮影するとよく分かるのですが、ふともも(大腿)のなかほどから逆流は表在静脈に流れています。この表在静脈をレーザーで焼くことは可能なのですが、血栓を生じて痛みや黒ずみの原因になってしまうことや火傷をおこすことがあります。このような表在静脈はレーザーで焼くよりも針穴から巻き取る方が跡が残りません。一時的に内出血を起こしますが、これは一週間ほどで間違いなく良くなります。(大伏在静脈はレーザーで焼いています。)
このケースでもメスは一切使ってません。針だけしか使ってませんので、傷跡はほとんど残りません。このようなケースは血管外科医の腕の見せ所ですね。
この患者様には写真や画像の使用を「他の患者さんのためになるなら」とご快諾頂きました。手術の出来上がりや結果でご恩返しをしたいと思います。