秋好院長ブログ
2017年11月より診療時間が変わります。
投稿日:2017年10月2日 カテゴリー:お知らせ
11月より診療時間が変更になります。
月、水、木、金:9時-12時、13時-17時30分
土:9時-12時
火、日、祝:定休日
月水木金の午前中は手術を中心とした診療を行っています。
初診の方は午後の来院をお勧めしています。
よろしくお願いいたします。
遠方から来る患者様へ
投稿日:2017年9月25日 カテゴリー:お知らせ, 当院での治療例
当院には遠方からも患者様がいらっしゃいます。
伊豆・伊東・熱海・湯河原・箱根からもよくいらっしゃいます。
遠くから初めていらっしゃる患者様はなるべく午後一時から午後二時の診察枠を電話で予約してください。その日のうちに必要な検査、手術の説明などを済ませることができます。
また、手術枠についても可能なかぎり配慮させていただきます。
平塚市民病院時代から小田原以西の患者様の診療を引き受けることがたまにありました。
不思議に思って、その地域を自家用車で走り回りました。また、電車で実際に往復したこともあります。
どういう医療事情なのか、通院で往復するときにどういう気持ちになるのかがよくわかりました。
都会と変わらない医療を受けられるようになんとか工夫したいと思っています。
開院4ヶ月のご報告
投稿日:2017年9月16日 カテゴリー:お知らせ
当院もとうとう開院四ヶ月を迎えました。
この間に初診患者数は593名、手術件数は190件を数えました。
平塚市民病院では年間に100件弱だったので、地域の中核病院の二年分の手術件数を4ヶ月で済ませてしまったことになります。当院は非常勤医師は雇っていませんので、全て院長が担当しています。待ち時間を短縮するために9月、10月と手術のペースをさらに早めています。
平塚という地方都市で、都内の専門クリニックと変わらないことを行うことは私達のクリニックだけでは出来ませんでした。以下に感謝の気持ちを述べたいと思います。
- 済生会平塚病院、平塚市民病院、平塚共済病院、伊勢原協同病院の協力
- 平塚市医師会の協力
- 優秀なスタッフに恵まれたこと
当院は下肢静脈瘤の診断と治療でCTを積極的に活用しています。CTで静脈瘤の成り立ち、分布を把握し、過不足ない治療を行うことをモットーとしています。クリニックでは高価で高性能なCTを維持することは困難であるため、専門クリニックであっても撮影を断念することがあります。平塚市内の3病院(済生会平塚病院、平塚市民病院、平塚共済病院)は快くCT撮影を行ってくれました。また、交通不便な周辺自治体の患者様や高齢などで移動手段が無い方のために伊勢原協同病院は病院・自宅間の送迎を行ってくれました。
市民病院勤務時代より平塚市医師会には病院と診療所の連携を通じて大変にお世話になりました。当院は特殊な専門クリニックであるために平塚市医師会の行う検診事業などであまり役立てません。にも関わらず当院を医師会に受け入れ、積極的に活用してくれました。4ヶ月間で複数の肺塞栓症(エコノミークラス症候群)や凝固異常(血液が固まりやすい病気)などの比較的珍しい病気の診断と治療を受け持ちました。今後も専門とする下肢静脈瘤はもちろんのこと、幅広い血管外科の知識を活かして平塚市の医療に貢献したいと思います。
最後は身内になりますが、やはり優秀なスタッフのおかげです。当院の事務、看護師は病院や診療所で経験を積んだベテランぞろいです。医療は医師だけで成り立っているのではありません。看護師、医療事務がいなければ医療として成立しません。身内びいきになってしまいますが、当院のスタッフは極めて優秀です。病院に勤務していれば、師長や管理職など職場のリーダーとして活躍できたと思います。これだけのスタッフに恵まれたことは本当に幸運でした。
今後も「よりよい医療をより身近に」という理念を実現するために邁進したいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
スーパーグルー治療について
投稿日:2017年9月14日 カテゴリー:お知らせ, 下肢静脈瘤について, 当院での治療例
TVで放映されて以来、当院でもスーパーグルー治療について質問を受けることが多くなりました。
当院でもスーパーグルー治療については興味を持っており、情報を収集しています。また、将来の採用も考慮しています。
しかし、現時点では当院も含めて多くの病院・専門クリニックではスーパーグルー治療は採用していません。自分や家族が患者であっても、スーパーグルー治療は受けないし、勧めません。
なぜならば保険診療であれば、15000円程度から出来るのに、自費診療で20万円以上も払う意味はないと思うからです。当院で収集した情報からは現時点でそれだけの差額を払うメリットはないようです。また、先行している欧米での情報からもまだまだ改善の余地がある治療であることが伺われます。
そもそも現時点ではスーパーグルーは個人輸入に頼っているため、企業による保証やアフターケアはありません。自分や家族の体に保証のないものを入れますか?私達は入れません。
現時点で主流であるレーザー高周波治療も日本での導入当初は様々なトラブルがありました。最新の治療が最善の治療とは限りません。経験の蓄積、専門家同士の意見交換、学会での検討などを経て、初めて最適な治療として保険で認められるようになります。その過程には数年かかるのが普通です。成熟過程を無意味なものと考えるか、安全のために必要な期間と考えるかは人それぞれだと思います。
幸いなことに下肢静脈瘤はそこまでの緊急性もない上に、レーザー高周波治療という安全で痛みの少ない治療法がすでに存在しています。
スーパーグルー治療を受けるのはもう少し成熟してからの方がいいかな、と私達は思います。
冷え症 その6
投稿日:2017年8月24日 カテゴリー:お知らせ, 冷え症について, 足のむくみ
動脈・静脈・神経に異常が見つからない場合はどうすればいいのでしょうか?
これまでに述べてきた「異常」というのは検査で客観的にわかる異常です。
残念ながら現時点では極小の毛細血管や末梢神経を検査する手段はありません。
(厳密にいうと研究レベルでは存在しています。私自身もアメリカでレーザー顕微鏡での生体イメージングを研究していました。ただし、こういった技術の臨床応用はもう少し先のことだと思います。)
証明・検証の出来ないことや客観的に公平に議論出来ないことに拘るのでは物事は解決できません。
原因がわからないことの原因はわからないままにして、症状の改善を図ったほうが現実的です。
(もちろん、きちんと検査して診断をした上での話です。最初から対症療法というのは誤った考え方です。)
というわけで、ここからは漢方等の対症療法の出番です。
症状の変化に応じて、薬を変えたり、飲み方を変えたりして体にあう治療を見つけていきます。
また、生活習慣の工夫なども相談します。
早い人だと二週間ぐらいで改善するときもありますが、大体においては半年ぐらいはかかると思ってください。
それなりに時間もかかりますし、完全には良くなりませんが、多くの患者さんで症状がかなり改善するのも事実です。
まずはお試しで始めてみることをお勧めします。