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湘南平塚下肢静脈瘤クリニックブログ

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秋好院長ブログ

スギ花粉症免疫療法の開始時期について

例年の関東地方のスギ花粉の飛散時期は2月から4月にかけてと言われています。

スギ花粉が飛散している期間にスギ花粉症免疫療法を新たに開始することは出来ません。(既に開始済みの方は継続できます。)

 

スギ花粉免疫療法を花粉飛散時期に新たに開始すると症状が増悪する可能性があるため、保険で認められない恐れがあります。

このため、新たにスギ花粉免疫療法を開始するのは5月以降となります。

繰り返しますが、2月以前に既に開始済みの方は2月から4月にかけても継続することが可能です。

 

スギ花粉症でこの時期にお悩みの方の相談や対症療法はいつでも可能です。その際に免疫療法の予約をすることを勧めます。

スギ花粉免疫療法を行う時期

Q:スギ花粉免疫療法を行う時期はいつがいいですか?
A:今でしょ!

古いネタですね。かなりベタです。なんのひねりもありません。
書いていて自分で恥ずかしくなりました。

ここからは真面目な話です。

免疫療法によるスギ花粉症治療にはそれなりの時間がかかります。
免疫療法ではスギ花粉に対する免疫寛容導入を試みるわけですが、放射線や化学療法などによる骨髄破壊を除いて、免疫寛容を即時導入する方法は現時点ではありません。
外来で安全に行うためには少量から徐々に慣らしていく必要があります。少なくとも半年はかかると思ってください。

スギ花粉が飛び始める時期から余裕をもって逆算すると「今でしょ」なのです。

スギ花粉が飛び始めてスギ花粉症になってから導入を試みてもまず効果はありません。
むしろスギ花粉症を増悪させる恐れがあります。
効果がないとなると健康保険の問題も生じるかもしれません。日本の保険医療では「安全でかつ確実な効果が期待される医療行為」しか認められないことが多いためです。

というわけで、真面目に「今でしょ」なのです。

スギ花粉症に対する免疫療法

静脈瘤クリニックで免疫療法?と思われるかもしれません。

 

実は院長のハーバードでの研究テーマは移植免疫学だったんですね。特に免疫制御細胞やcostimulatory pathwaysといったことをやってました。移植後の患者さんでどうやって拒絶反応を抑えるかといったことを研究していたんです。話題のオプジーボとはコインの裏表のような関係です。癌の免疫療法は癌細胞が免疫による監視システムから逃げられないようにしたり、逆に免疫を利用して癌細胞だけを狙って攻撃する治療法です。

 

そもそも院長の高校時代の夢は生物学者、特に免疫学の研究者だったんです。

 

というわけで、今回はスギ花粉症に対する免疫療法に関する話題です。専門的に表現すれば、スギ花粉症に対する免疫寛容の誘導です。当院では、スギ花粉症を対象とした減感作療法舌下免疫療法薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」による花粉症治療を行っております。

 

舌下免疫療法とは、アレルギーの原因となるスギ花粉を少量から投与することで、身体をスギ花粉に慣らさせます。アレルギー症状を和らげ根本的な体質改善が期待できる治療法で、健康保険の適用となっています。

 

免疫療法について

 

シダトレン®はどこの病院やクリニックでも処方可能というわけではありません。 講習会及び 講座を受講し、所定のテストに合格したアレルギーに詳しい登録医師でないと処方できません。湘南平塚下肢静脈瘤クリニックは処方可能医師と医療機関に登録されております。

 

スギ花粉の飛散が終了したちょうど今の時期から12月頃までが、治療開始時期として適切です。スギ花粉症に悩まれてきた方、もう少し詳しく舌下免疫療法について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

 

今回はシダトレンの紹介でしたが、いつかイギリス史上最高の研究者と言われた免疫学者である  Peter Brian Medawar(1960年 ノーベル生理学・医学賞)や慶應義塾大学医学部の創設者である北里柴三郎(第一回ノーベル生理学・医学賞候補)についてもお話できるといいですね。

 

クリニック概要

医院名 湘南平塚下肢静脈瘤クリニック
診療科目 内科・血管外科
住所 〒254-0043
神奈川県平塚市紅谷町14-20 FT共同ビル3F
TEL JR東海道・湘南新宿線「平塚駅」北口・西口より
徒歩3分
電話 0463-74-6694
休診日 日曜日、祭日、土曜日午後
診療時間 日・祝
9:00~
12:00
13:00~
18:00

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