湘南平塚下肢静脈瘤クリニックブログ

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秋好院長ブログ

下肢静脈瘤手術のベストシーズンはいつか?

患者さんと話しているうえでよく話題になるのが、いつ手術するかです。

 

夏と冬の手術を比べると冬の手術の方がずっと楽です。

 

理由1 弾性包帯や弾性ストッキングでかぶれない。

下肢静脈瘤術後は弾性包帯と弾性ストッキングを着用します。夏はこれが暑い!そして、かぶれたり、あせもになります。

どの患者さんも夏は弾性ストッキングの文句をいいます。これに対して、冬は誰も文句を言いません。「寒かったからちょうどいい」という声すらあります。

 

理由2 混んでない。手術日の融通がきく。

夏になると下肢静脈瘤クリニックは繁忙期に入ります。スカートや半ズボンで他の人に指摘される機会が増えるためです。また、テレビ番組でも特集が組まれることが多いので、テレビを見た方からの問い合わせが急増します。手術の予約どころか診察の予約をするのも一苦労になります。

一般の内科診療所は冬はインフルエンザや風邪でごった返しますが、下肢静脈瘤クリニックは冬はそれほど混雑しません。待ち時間も少ないです。(インフルエンザワクチンやインフルエンザチェックの穴場になるので、それを狙って来る人がいるぐらいです。)

夏になるとどの下肢静脈瘤クリニックも手術待ちが1ヶ月や2ヶ月はあたりまえですが、冬ならば仕事にあわせて手術日の都合もつけやすいです。

 

理由3 通院が楽。

当院は湘南エリアにあります。夏休みシーズンは行楽客で道路の渋滞があります。

平塚市内や秦野・小田原〜茅ヶ崎の患者さんなら問題はありませんが、それより遠方になると渋滞で一苦労のようです。

遠方の患者さんは冬の間の受診がお勧めです。

 

理由4 春夏にスカートや半ズボンを履くのに間に合う。

下肢静脈瘤の手術後は軽く内出血します。この内出血は1週間目ぐらいがピークで一ヶ月間でほとんど消えます。見た目だけの問題で痛みはありません。しかし、女性の患者さんですと見た目を気にしますので、この期間は長ズボンを履くようです。

冬の間に手術をすれば、どのみち長ズボンを履いているので内出血は関係ありません。しかも、針穴の傷跡は2ヶ月もすればシミ程度になりますので、血管のボコボコが気になって履けなかったスカートや半ズボンが今年の春夏から履けるようになります。

 

 

まとめると、

冬の間に手術が出来る患者さんは冬の間にやるのがおすすめです。

特に、遠方の患者さんには冬の間がおすすめです。渋滞もなく、日程の融通もきくので、通院がとても楽です。

近場の患者さんや弾性ストッキングの暑さが気にならない患者さんはいつでも大丈夫なのかもしれません。その場合でも夏休み期間中等の手術を希望される方は早めの受診で手術枠を予約した方が楽だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

平塚市民病院でワークショップ

本日は平塚市民病院で血管内治療ワークショップがありました。

 

このワークショップは私が市民病院にいた時代に慶応義塾大学医学部放射線科の井上政則先生と屋代英樹先生とで始めたものです。

 

当時、3人で「平塚市民病院の血管外科と放射線科で世界でも一流の血管内治療を提供しよう」と青臭い野望を抱いて夜昼と無く働き続けました。病院でひたすらに働く一方で、国内学会にも積極的に参加し、ドイツのライプチヒの学会にも参加して世界トップレベルの治療を見学してきました。

 

そういった活動の一環として国内の一流医師を平塚にお招きして平塚市民病院でワークショップを開催し、手術をやっていただきました。同じ環境で自分達と一流医師がどう違うのか、自分達が整えた環境には何が足りないのかを検討しフィードバックしました。患者さんにはワークショップの趣旨を説明し、協力をお願いしました。皆様にはご快諾をいただきました。遠くまで一流のドクターに会いに行くのが普通なのに、向こうから来てくれるのだから悪い話のわけがありません。

 

今日は当院から紹介した患者さん二人をワークショップで治療していただきました。

私も自分の手術が終わった後の昼休みにクリニックを抜け出して先生方にご挨拶とお礼に伺いました。

 

平塚市の医療体制は残念ながら完璧ではありませんが、少しでも良くしようと現場で頑張っている人たちが沢山いることを平塚市の皆様には知っていただきたいと思いました。

レーザーと高周波治療、どちらがよい?

今回は患者様から質問があったので、レーザーと高周波治療どちらがよいか?という話題です。

 

院長は市民病院時代に高周波治療を行っていましたが、現在は波長1470nmのレーザーのみを使用しています。両方を使った経験からいうと、波長1470nmのレーザーに軍配があがります。あくまでも私見ですが。

 

市民病院時代に高周波治療を導入したのは、当時は旧式の波長980nmのレーザーしかなかったからです。旧式の波長980nmのレーザーと比べると高周波治療に軍配があがります。波長980nmのレーザーは痛みも強く、再発率も高く、率直にいってストリッピング治療の方がずっとましなのではないかと思うぐらいです。旧式の波長980nmのレーザーは今となっては使われていないと思います。

 

現在主流の波長1470nmのレーザーは術後の痛みもほとんどなく、再発もほとんどありません。当院の初期300例では24時間以内に伏在静脈は完全閉塞しています。

 

では、波長1470nmのレーザーと高周波治療にはどのような違いがあるのでしょうか?

1.焼く温度

高周波治療では約120度に温度をコントロールしながら焼きます。これに対して波長1470nmのレーザーは約1200度です。この温度の違いのために高周波治療の方が痛みが少ないという主張をする向きもありますが、実際に使って比べてみた感想としてはほとんど差はありません(笑)。なぜならばどっちもほとんど痛くないから。統計上でわずかに違いはあるようですが、実感として大差ないと思います。

 

2.カテーテルの太さ、硬さ

高周波治療カテーテルとレーザーカテーテルを実際に見比べればわかりますが、圧倒的に高周波治療カテーテルの方が太くて硬いです。レーザーカテーテルの方がずっと細くてしなやかです。このためカテーテル挿入時の痛みや傷跡は高周波治療の方が大きくなります。また、太くて硬いカテーテルでは曲がりくねった伏在静脈にはうまく入らないことがあります。院長自身も何度か市民病院で苦労した経験があります。

 

3.術後の閉塞率

これに関してはほとんど変わりません。波長1470nmのレーザーの方が優れているという意見もありますが、院長自身の経験ではあまり変わらないようです。

 

まとめると、

波長980nmのレーザー<<<<<<高周波治療<<波長1470nmのレーザー

です。

あくまでも私見ですが、両方使った経験からはそう思います。当院も高周波治療を併用しようと当初は考えていましたが、あまりにも波長1470nmのレーザーがいいので現在はレーザーしかやっていません。また、ストリッピング術もほとんどやっていません。高周波治療だとカテーテルが通らないケースなどでストリッピング術が必要なケースもあったのですが、レーザーカテーテルが使いやすいためにそういうこともなくなった次第です。

 

 

日帰り手術のメリットとデメリット

日帰り手術にはメリットとデメリットがあります。

 

メリット、デメリットそれぞれを列挙して考えてみましょう。

 

メリット

1.入院がいらない。

当たり前ですが、入院は要りません。介護している家族を預ける必要はないし、デイサービス等の手配をする必要もありません。仕事を休むのも半日で済みます。手術当日午後からいきなり肉体労働はしないほうがいいと思いますが、簡単な事務仕事は問題なく可能です。

2.医療費が安く済む。

日本の社会保障費は膨張を続けており、医療費抑制は政治的課題となっています。入院の場合の医療費は「手術手技料+入院費用」となっています。これに対して、日帰り手術では「手術手技料」だけで入院費用分を節約できます。当然ながら、保険組合側と患者側の支払い分は大きく減少します。

3.治療内容は入院と変わらない

日帰り手術だから入院治療と内容が変わるということはありません。手術の内容は全く変わりません。また、当院の特徴として診断、手術、フォローアップまで一人の医師(院長)が担当します。病院のように複数の医師が役割分担で担当することにも意味はありますが、静脈瘤の治療の場合には一人が担当する方がメリットは大きいようです。

4.自分自身の手術を見学することが出来る。

実話です(笑)。希望者限定ですが、目隠しを外してご自身の手術を見学することができます。手術は15分程度で終わってしまうので、大掛かりな全身麻酔は行いません。意識があるので、ご自身の手術を見学することも可能です。(あくまでも希望者限定ですが。)現在の医療は患者側の想像を超えていますので、事前にいくら説明しても完全にご理解いただくのは難しいのが現実です。百聞は一見にしかず。ご自分でご覧になるのが一番です。

5.術後すぐにベイスターズグッズを買いに関内へいける。

これも実話です(笑)。手術終了後にその足で関内へ行かれました。術後に生活制限はほとんどありません。術後に控えていただくのは正座・蹲踞(そんきょ)のような膝を曲げる姿勢を長時間とること、事故を起こした時の賠償責任問題を避けるために運転を控えることだけです。それ以外にはなにもありません。手術当日夜にいつも通りに8000歩も歩かれた方もいます。

6.手術翌日にバドミントンが出来る。

これまた実話です(笑)。静脈瘤の程度や手術の内容によりますが、術後の痛みはチクチクとした痛みだけのことがほとんどです。傷口も針穴程度ですので、すぐにシャワーを浴びることが出来ます。湯船につかるのは一週間程度は控えておきましょう。

 

 

デメリット

1.仕事を休めない

仕事を休まなくていいのはメリットではありますが、考え方は人それぞれです。日帰り手術を理由に一ヶ月以上に渡る長期の休みをとるのは難しいと思います。休んでもせいぜい一週間です。ほとんどの方は遅くても翌々日には仕事に復帰出来ています。

2.医療費が安く済んでしまう

これは考え方の問題です。日本の保険医療制度は複雑であり、自己負担割合や自己負担限度額などは収入や年齢によって様々です。医療費の金額に注意を払わない方もいらっしゃると思います。なんでもかんでも検査して、やたらと薬を希望する方もいます。これは患者側と医療側の双方のマナーの問題ですので、不必要な手術や投薬を避けるようにこちらからお話しています。

3.「入院」というイベントがない

「入院」というのは一大イベントです。ご本人にその気がないのに、周囲が騒いでしまうことがあります。世話焼き程度ならともかく、明らかに度を越したおせっかいということは多々あります。本人はともかくとして、イベント好きの周りの人にとって物足りないでしょう。あまり大騒ぎをしたくない、家族に迷惑をかけたくない方にとってはメリットかもしれません。

4.手術当日は運転が出来ない

手術当日だけは運転は控えてください。これは医学的な問題というより法的な問題です。手術当日は下肢に包帯を巻いてストッキングで圧迫するので、わずかに脚を動かしづらくなります。交通事故を起こさないためにも運転だけは控えてください。

 

当院はデメリットの多くは解決可能と考えています。

メリットがデメリットを大きく上回ると考えていますので、日帰り手術を推進すべきと考えています。

普通に考えたら、入院がいらなくて、時間が短くて、医療費が安くて、大騒ぎする必要もない、それで手術内容が同じだったら、日帰り手術ですよね。。ちょっとチクチクするぐらいは15分間だけ我慢すればいいですよね。。

 

みなさんはどう思いますか?

 

 

 

術後3ヶ月の例

下肢静脈瘤の治療は完全日帰りで行っています。全例でレーザー治療です。

手術時間は長くても片足で20分程度です。簡単なケースだと10分程度で終わることもあります。

当院では平日の午前中だけで4-8件を毎日行っています。

平日午後と土曜日午前中は外来に充てています。

 

今回は静脈瘤の手術をして3ヶ月経ったケースです。

 

こちらは術前の写真です。おわかりになるかと思いますが、以前にも報告したケースです。

こちらは術後3ヶ月が経過した写真です。ご覧のとおりでぼこぼことした血管はありません。傷跡もほとんどありません。すっきりしたきれいな足に仕上がっています。

 

この患者様は他の患者様のためになるならと写真の使用をご承諾頂いた際に、結果と出来上がりで御恩に報いようと思いました。喜んでいただけて幸いでした。

クリニック概要

医院名 湘南平塚下肢静脈瘤クリニック
診療科目 内科・血管外科
住所 〒254-0043
神奈川県平塚市紅谷町14-20 FT共同ビル3F
TEL JR東海道・湘南新宿線「平塚駅」北口・西口より
徒歩3分
電話 0463-74-6694
休診日 日曜日、祭日、土曜日午後
診療時間 日・祝
9:00~
12:00
13:00~
18:00

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